ラオス南部チャンパサック県、パクセ近郊にひっそりたたずむ世界遺産。

11世紀、クメール王朝統治下に建てられたヒンドゥー教寺院がラオ族王朝によって仏教寺院に改修されたものです。「ワット(寺)・プー(山)」という名前のとおり、斜面に沿って石造りの土台や祠が残されています。
クメール王朝といえばアンコールワットもヒンドゥー教寺院がお寺に改修されたものでした。

さてここでクエスチョン!
お堂で見つけたこの「輪ゴムが巻かれた棒」、何に使うでしょう?

両手を広げた長さを測り、棒を持ってお祈りをしてから、また測ると……
最初より長くなっていれば「ラッキー!(ラオス人談)」。
仏教とあわせてラオスに根付く精霊信仰のスタイルだそうです。

王朝も宗教も変わっていくなか、みんながここから平原を眺めたんでしょう。
それぞれが祈りに込めた気持ちが遺跡に積み重なって、今に続いているようです。